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目次
Linuxのユーザ一覧と「/etc/passwd」ファイル
Linux には管理者やシステム、任意に追加したユーザーなど多くのユーザーが存在します。
通常は root ユーザーと自分で定義したユーザー以外を知る必要はありません。ただ時折、apache ユーザーで作業したい、postfix ユーザーでコマンドを実行したいときがあります。そんなときに「Linuxにあるユーザーは何があるのだろう」と思います。
このページでは Linux で管理しているユーザーの一覧を確認する方法をまとめていきます。
「/etc/passwd」でユーザー一覧を表示する
Linux のユーザーは全て「/etc/passwd」ファイルに記述されています。そのためユーザー一覧を確認するときは「/etc/passwd」を cat コマンドで表示します。
ユーザー一覧を表示するサンプルコマンド
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cat /etc/passwd |
サンプルコマンドの実行例
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[root@hostname]# cat /etc/passwd root:x:0:0:root:/root:/bin/bash bin:x:1:1:bin:/bin:/sbin/nologin daemon:x:2:2:daemon:/sbin:/sbin/nologin adm:x:3:4:adm:/var/adm:/sbin/nologin lp:x:4:7:lp:/var/spool/lpd:/sbin/nologin sync:x:5:0:sync:/sbin:/bin/sync shutdown:x:6:0:shutdown:/sbin:/sbin/shutdown halt:x:7:0:halt:/sbin:/sbin/halt mail:x:8:12:mail:/var/spool/mail:/sbin/nologin operator:x:11:0:operator:/root:/sbin/nologin games:x:12:100:games:/usr/games:/sbin/nologin ftp:x:14:50:FTP User:/var/ftp:/sbin/nologin nobody:x:99:99:Nobody:/:/sbin/nologin systemd-network:x:192:192:systemd Network Management:/:/sbin/nologin dbus:x:81:81:System message bus:/:/sbin/nologin polkitd:x:999:998:User for polkitd:/:/sbin/nologin rpc:x:32:32:Rpcbind Daemon:/var/lib/rpcbind:/sbin/nologin rpcuser:x:29:29:RPC Service User:/var/lib/nfs:/sbin/nologin nfsnobody:x:65534:65534:Anonymous NFS User:/var/lib/nfs:/sbin/nologin sshd:x:74:74:Privilege-separated SSH:/var/empty/sshd:/sbin/nologin postfix:x:89:89::/var/spool/postfix:/sbin/nologin chrony:x:998:995::/var/lib/chrony:/sbin/nologin centos:x:1000:1001:Cloud User:/home/centos:/bin/bash |
「/etc/passwd」ファイルの説明
passwd ファイルの確認方法を記載しましたが、表示している内容が分かりにくいので説明を載せておきます。まずは passwd ファイルの最終行にある centos ユーザーを参考に説明を行いますので、最終行の抜粋をご覧ください。
passwd ファイルは一行ごとに1ユーザーの情報を表し、パラメータを「:(コロン)」で区切っています。ではサンプルの centos ユーザーの各項目の説明を順番に載せておきます。
パラメーター | 説明 |
---|---|
centos | ユーザー名。 |
x | ユーザーに設定しているパスワード。暗号化したパスワードか「 x 」の文字が表示されます。なお「 x 」の文字のときはシャドウパスワードを使用していることを表します。 |
1000 | ユーザーID。 |
1001 | グループID。 |
Cloud User | コメント領域。コメントが設定されていないときは何も記入されません。 |
/home/centos | ユーザーのホームディレクトリ。 |
/bin/bash | ユーザーがログインするときの使用するシェルファイル。 |
id コマンドでユーザー名とグループ名を確認する
ユーザー一覧は「/etc/passwd」で確認できますが、情報が見にくい問題があります。そのためユーザーごとの詳細な情報は、id コマンドを使用するほうが便利です。
id コマンドは指定したユーザー名やグループ名を表示します。ちなみにユーザーを指定しないと現在の自分のユーザー情報が表示されます。
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[root@hostname]# id uid=0(root) gid=0(root) groups=0(root) context=unconfined_u:unconfined_r:unconfined_t:s0-s0:c0.c1023 |