アクセス数が減少したときに原因を調べる方法

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PV数が減った理由を調査する手順

ウェブサイトを順当に運営していると、日々のアクセス数は上下しながらも右肩上がりに増やすことが可能です。

ただある日を境にサイトの成長が完全に止まったり、場合によってはアクセス数が激減したりする事があります。理由が明白であれば気にしなくても良いのですが、原因が不明の場合は「なぜPV数が減ったのか?」を正確に把握して対処する必要があります。

本記事では Google アナリティクスの情報を元に、

  • ページごとのアクセス数の遷移をチェックする
  • 流入経緯ごとのアクセス数の遷移をチェックする

と順番に確認しながら、アクセス数が減った原因を調査する方法を確認していきます。

 

ページごとのアクセス数を遷移をチェックする

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まずはページごとにアクセス数が減っていないかを確認していきましょう。

〇Google Analytics で確認する場所
行動 > 概要

〇確認するポイント
アクセス数が減ったページが1つなのか、サイト全体なのかを明確にしましょう。

各ページごとの PV 数を比較して、どのページに対するアクセスが増減したのかをチェックします。チェックは同じページに対して週単位、または月単位で確認を行って、もし1つのページに対するアクセス数が激減していれば、原因が大幅に特定し易くなります。

例えば該当のページが、速報ネタや時事ネタであれば周知の事実となったのでアクセスする人が減った。海やクリスマスといった時期が限定されたページであれば旬が過ぎた。また広告を出したページであれば広告費が切れたり、告知の効果が無くなったことが考えれます。

ただ問題となるのが、
特定のページのアクセス数が減っているが原因が分からない
サイト全体のアクセスが減っている
という場合です。

この場合は、ページごとのアクセス数だけでは原因究明には限界があるので流入経由ごとのアクセス数のチェックを行いましょう。

 

流入経由ごとのアクセス数の遷移をチェックする

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次に流入経由ごとのアクセス数の増減を確認していきます。

〇Google Analytics で確認する場所
集客 > 概要

〇確認するポイント
アクセスが減少している流入経路を特定しましょう。

サイトへ訪れてくれたユーザーの流入経路については、主に下記の6種類が一般的です。

主な流入経路の一覧

検索エンジンからの流入 (Organic Search)
直接アクセス (Direct)
リファラー (Referral)
ソーシャルメディア (Social)
リスティング広告 (Paid Search)・ディスプレイ広告 (Display)
アフェリエイト(Affiliates)

流入ごとに絞ってユーザー(セッション)数の推移をみていくことが重要です。

検索エンジン(Google や Yahoo)からのユーザーが減少していた場合の主な原因

1.競合する他サイトの順位が上昇した
特定のページに対して流入が減った場合は、SEO が強いサイト、または純粋に優良な記事が投稿されたため、相対的に自分のサイトの順位が下がった可能性があります。コチラは Google Search Console と照らし合わせながら、それぞれの検索キーワードごとの検索順位を見るとより状況が把握できます。
対処方法は、順位が下がったページをリライトしてもっと良い記事にするか、その他の別記事を増やしてドメイン自体の力を強化する方法です。

 

2.検索エンジンの順位を決定するアルゴリズムに変更が入った
サイト全体のアクセス数が減った場合に考えられるのが、神の一撃とも言える検索エンジンのアルゴリズムの更新です。ちなみに日本のシェア9割を握る Google(Google と Yahoo)の検索エンジンについては、毎年数回入る大型アップデート(コアアップデート)の時は事前に告知が行われますので、検索してみれば即座にヒットします。ただコアアップデート以外の更新を行っても Google は発表しません。そのときの確認する方法としては、大手の SEO 特化サイトでは、色々なサイトの順位変動から〇月×日に検索エンジンのアップデートがあったはず!という記事が投稿されるので、その記事を待つことになります。

即時に効果のある対処策はなく、SEO 対策をきっちり行った上でより良い記事を書く!という以外には方法はありません。

SEO 対策については、下記の本が参考になるので気になる方は確認してください。

西山 悠太朗(著), 小林 睦(著), 丸山 弘詩(編集)
ページ数: 432ページ
出版社:マイナビ出版
発売日:2018/07/26

出典:amazon

 

3.検索エンジンからペナルティを受けている
検索エンジンから自動または手動のペナルティをを受けた場合は、検索結果から圏外に飛ばされて全く表示されない事も多く、検索エンジンからの来客者は極端に激減します。

自動のペナルティは確認する場所はありませんが、手動のペナルティは、Google Search Console にある「手動による対策」の欄に表示されます。もし手動のペナルティを受けた場合は、メッセージを元に対策を行ってください。

手動ペナルティが実行されるサイトについては、他人を中傷したり、著作権を侵害したりするサイト。または悪意のあるページ(ページを改ざんされた場合も含む)やコンピュータウイルスに感染するなどの場合に対策される傾向が強いです。つまり不備なくサイト運営を行っていれば、本項目に該当することはあまりありません。

 

直接アクセス(ブックマークやメールマガジン)からのユーザーが減少していた場合

サイトにダイレクトでアクセスしてくるブックマークは、サイトの知名度とファンの増加に伴いゆっくりと増えていきます。特にブックマークからのアクセスや URL 欄へのドメインの直接打ち込みは、いきなり激減することが滅多に無いことで有名です。

ただその中でも、アクセスの低下として起こりやすい事例を紹介します。

1.ブックマークを貼られた対象ページの旬が過ぎた
サイト全体というよりも各ページに貼られたブックマークについては、対象ページの旬が過ぎた場合にアクセス数が減少します。

 

2.メールマガジンがユーザーに届いていない
メールマガジンなどメール配信を多く行うサービスで度々起こる問題です。

大量のメールを定期的に送信しているため、迷惑行為を行っているとして各メールソフトの迷惑フォルダに振り分けられる。またスパムメールを送るドメイン(サーバー)としてブラックリストに登録されて、メール自体が全く届かない…ということが起きます。

状況によって回避策は変わりますが、SPF や DKIM などのドメインに対するメールの認証機能を設定する。またはサブミッションポート(587番ポート)からメールを送信する…といった対応が一般的です。

 

リファラー(他サイトにある被リンク)からのユーザーが減少していた場合

他サイト上に貼られた被リンクが起因となるため、リファラー起因のアクセス数の減少に対する回避策はありません。ただ状況把握をするという理由で言えば、下記の2点が原因として考えられます。

1.アクセスが多いサイトに設置されたリンクが無くなる
リファラーからのアクセス数が減る際の一番多い原因は、アクセス数を稼いでいた被リンク自体が何らかの理由により撤去された場合です。該当ページのリライトやウェブページの整理により、リンクの見直しが行われた場合などが考えられますが、対処方法が全くないので静観するしかない状況ですね(汗)。

 

2.被リンクを貼られたページのアクセス数が減った
検索エンジンのアップデート等、何らかの理由により被リンクが貼ってあるページのアクセス数が減って、被リンク経由のアクセス数が減った際に起こります。ただ上記のリンクが無くなることも含めて、自分のサイトではないため対処法はありません。

 

広告(リスティング広告やディスプレイ広告、アフィリエイト広告)からのユーザーが減少していた場合

1.広告が表示されていない
予算を全て消化したことにより広告の表示が終了したことが考えられます。これは各出稿中の広告媒体の管理画面にて確認できるはずなので、状況をチェックすることをおすすめします。

2.他社の広告が優先的に表示されている
競合他社が新たに広告を出稿したり、他社が広告単価を上げたりしたときに発生します。広告枠に対して他社が高い広告費を提示すると、必然的に自サイトへの誘導を行う広告の表示回数が減りますが、コチラも各サービスの管理画面から分かることなので細かい説明は無しで良いですね。

 

さいごに

アクセス数が減少したときの対処方法を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

設定ミスや手違いなどの明確な不備が見つかれば対処はできますが、有効的な対処方法のない原因も一定数あるのが実情です。もし即効性のある対策がないのであれば、サイト作成の基本に立ち戻り、ユーザーのためになるコンテンツは何か?どうすればユーザーにサイトを訪れてもらえるのか?を考え直してみるのが良いと思います。