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MySQL / SQL の学習本・書籍の選び方
エンジニアやデータアナリストの勉強のため、エクセルの SQL を使って作業効率をしたいなど、データベースを使いたい方におすすめする MySQL / SQL の学習本をまとめていきます。
SQLの基本・基礎知識
データベースの操作は、CURD(クラッド)と言われるソフトウェアの基本機能4つ。
名称 | 一般構文 | SQL 構文 |
---|---|---|
読み込み | READ | SELECT |
生成 | CREATE | INSERT |
更新 | UPDATE | UPDATE |
削除 | DELETE | DELETE |
となり、4つで大半の機能となります。一番利用されるのは読み込み(READ)であり、数多くの情報から狙いのデータを抽出する方法が多岐にわたるため、基本を押さえた上で必要な機能から学んでいくことがおすすめ。
SQL の種類
SQL の種類には、
・MySQL (Linux サーバーで使用される事が多い)
・SQLServer (Windows サーバーで使用される事が多い)
・Oracle (大手の大規模データベースで使用される事が多い)
を筆頭に複数の言語はあります。
構文は多少の誤差があるだけで同じ構成が極めて多いため、一つの SQL 言語を覚えてしまえば後はググれば分かると言える程。そのため、種類を区別せずに「SQL の教本!」として全体をカバーする参考書も多い。
参考書の選び方
SQL の参考書は
・SQL の概念や理論を教えるもの
・データの読み込みや生成方法の構文を教えるもの
の2つがあります。
初心者は概念や理論を一度読んで見てもほしい。ただ勉強する上で実践で使える事が最優先なので、SQL の使い方に関する解説が自分にとって分かり易いと思える本選びを重視しましょう。
MySQL / SQL のおすすめ学習本
前置きが長くなりましたが、僕がおすすめする書籍もピックアップするので、書籍選びの参考にしてみてください!
スッキリわかるSQL入門 第4版 ドリル256問付き!(スッキリわかる入門シリーズ)
ページ数:528ページ
出版社:インプレス
発売日:2024/02/05
出典:amazon
スッキリわかるシリーズの SQL の入門書。
第1版のときから人気があった SQL 入門書を最新のデータベースに対応した改訂版。たくさんの図解と丁寧な解説で、初心者にも分かり易く SQL を学習できます。新人エンジニアやデータ解析を行うデータアナリストなどが、作業中に感じるだろう疑問にもしっかりと回答。データベースを仕事で使いこなすスキルが必要な方は必見の内容です。
なお動作確認はウェブブラウザ上で SQL の実行・動作確認ができるクラウド型の実行環境「dokoQL(どこきゅーえる)」でチェックできます。
巻末には本書の理解度をチェックするための基礎・応用問題が合計256問。練習ドリルとも言えるボリュームが掲載している点もポイント高めの評価となりました。
後の書籍解説がやりにくくはなりますが、今回おすすめする書籍の中では断トツのおすすめ書籍です(苦笑)。
ゼロからわかる SQL超入門 (かんたんIT基礎講座)
これぞ入門書とも言うべき書籍。
データベースや RDS、SQL 自体の説明から始まり SQL を書くときのルールを解説。データを抽出する SELECT の構文、集計や抽出条件など実用性の高い命令にページを多く使っているのは好感が持てます。説明も分かり易いので入門書としては良書と言えます。
ただ残念な点が1つ。本書で扱う言語が PostgreSQL ベースであり、開発環境の設定を行うのは面倒という点です。SQL は共通点が多いと言うものの、PostgreSQL 自体の需要が減っている今、環境構築が必要な PostgreSQL を敢えて選ぶ必要があるのかが疑問なため、SQL 言語にこだわりが無い方は本書を選ぶ必要はないかなぁと思います。
逆に PostgreSQL を学びたい人には最適の1冊となるでしょう。
イラストでそこそこわかるSQL SELECT文と並び替え・集約のきほんのきまで
ページ数:360ページ
出版社:翔泳社
発売日:2020/07/29
出典:amazon
イラストが多めで非常に読みやすい書籍。
CURD(クラッド)の内では、圧倒的に一番用途が多い SELECT に全部り。データの参照以外は使わない人、SELECT だけ使えれば良い人にとっては非常に良本となります。逆にエンジニアになりたい人は、全ての機能を一通り説明した別の参考書を選んだ方が無難です。
SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作
初心者を対象に、プロのデータベース(DB)エンジニアである著者が SQL の基礎と応用のコツを丁寧に教える入門書。
データベースやテーブルの仕様から、データを検索やテーブルの結合、更新の構文といった用途の多い関数をメインターゲットにデータベースの基本操作を学習します。特にデータ検索については、「WHERE」「GROUP BY 」「HAVING」の命令やサブクエリなどのつまづき易い部分を細かく解説。
また本書の特徴としては、各種データベース(MySQL、SQL Server、Oracle、PostgreSQL、DB2)での違いに触れている点も良い点です。
僕の個人的な感想で言えば、初回の入門書と言うよりも2冊目に読んで欲しい本ですね。
MySQL徹底入門 第4版 MySQL 8.0対応
ページ数:552ページ
出版社:翔泳社
発売日:2020/07/06
出典:amazon
SQL の中級者向けに書かれた MySQL 8.0 に対応した一冊。
入門の文字はあるもののゴリゴリの技術書で、始めて SQL を勉強する方には不向き。ストアドプロシージャや空間情報、全文検索機能など、実務に適した情報が紹介されているので完全なエンジニア向けの書籍です。
一通りの MySQL の機能を覚えたエンジニアなら内容を軽くチェックの上で、読んでみることを検討してもよいでしょう。
いちばんやさしい SQL 入門教室
ページ数:240ページ
出版社:ソーテック社
発売日:2019/05/23
出典:amazon
親切丁寧な解説で初心者にも分かりやすくデータベースの基本操作が学べる書籍。
データベースの準備とデータの検索の解説が中心で、基本操作は親切丁寧に説明されています。半面、実用的な応用に触れる部分は少ない点、および一部の構文に誤表記があり、そのままコピペしても動かない式がある点がマイナス。
ただ全体的には初学者にはおすすめできる仕上がりになっています。
SQLの絵本 第2版 データベースが好きになる新しい9つの扉
ページ数:208ページ
出版社:翔泳社
発売日:2018/08/24
出典:amazon
絵本シリーズの SQL 版。
データベースの基本概念が学べる数少ない書籍だが、SQL の使い方の説明には難ありと思えるので初心者にはおすすめできない。ただ概念を学べる本が少ないことも事実なので、書店で見かけたら基礎概念の部分はサッと目を通してほしいです。
さいごに
SQL は情報の収集から削除までこなせます。
その中でも僕が真骨頂だと思っているのがデータの抽出。収集したデータから自分の欲しいデータだけを抜き出す際にめちゃくちゃ便利で、仕事の作業効率が格段に上がります。
エンジニア以外でも情報の収集・活用が必要なときに SQL を知っているか知らないかでは大違い。完璧に扱えなくても良くて、このパターンは SQL で抽出できるはず!位の知識さえあれば、後は調べれば良いだけ。たったその1工程を挟むだけで別次元の作業効率を手に入れられるので、ぜひとも皆さんも SQL を上手に活用してくださいね。