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AWSアカウントの第一審裁判所を東京地方裁判所に変更する
AWS環境は契約したときは米国法が適用されています。そのまま運用して良いですが、もし問題が起こったときは米国で裁判を行わなければいけないのは辛いです。そこで今回は、AWSアカウントに関する準拠法を日本準拠法、第一審裁判所を東京地方裁判所に変更する手順をご紹介します。
AWSカスタマーアグリーメント変更契約
AWSカスタマーアグリーメント変更契約で行えることは
変更前 | 変更後 | |
---|---|---|
準拠法 | ワシントン州法 | 日本法準拠 |
管理裁判所 | ワシントン州キング郡州裁判所 または連邦裁判所 |
東京地方裁判所 |
となります。
以前は書面で契約の変更を行う必要がありましたが、今ではAWSアカウントのマネジメントコンソールから簡単に契約変更を行うことができます。
留意事項
- アカウントごとに契約変更の手続きを行う必要があります。
- 既に書面による契約変更を行った方は、再度締結する必要はありません。
参照元
日本準拠法に関する AWS カスタマーアグリーメントの変更: AWS Artifact:https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/how-to-change-aws-ca-by-artifact/
日本準拠法に関する AWS カスタマーアグリーメント変更契約とは、現在お客様がご利用中の AWS アカウントに適用されている、 AWS カスタマーアグリーメントの準拠法および管轄裁判所を変更する契約を指します。この契約を有効にすることで、 AWS カスタマーアグリーメントの準拠法を日本法に変更し、更に、同契約に関するあらゆる紛争に関する第一審裁判所を東京地方裁判所に変更することができます。
契約の変更手順
「セキュリティ、 アイデンティティ、 コンプライアンス」>「Artifact」をクリックします。
左メニューから「契約」をクリックします。
「日本準拠法に関するAWSカスタマーアグリーメント変更契約」のタブを開いて、記載内容を確認します。そして「日本準拠法に関するAWSカスタマーアグリーメント変更契約 をダウンロードして確認する」をクリックします。
内容を最後まで読んでから、末尾にある「NDA を確認済みで、同意する場合はここをチェックしてください」のチェックボックスにチェックを入れて、ファイルをダウンロードします。
残りのチェックボックスの内容を確認した上でチェックを行い、同意ボタンを押せば契約変更完了です。
契約変更がアクティブになっていることを確認しましょう。
さいごに
有事の際に日本準拠法に変更していることは、第一審裁判所が東京地方裁判所になっていることは非常に大きな意味を持ちます。無料で対応できる上に設定方法も簡単なので、AWSアカウントを契約したときは早めに設定することをおススメします。もちろん有事が起きないことが一番いいのですが(笑)。