この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
PHP を勉強するときに参考にする書籍の選び方
PHP はインターネット上で公開されているウェブサイトで最も使用されている開発言語です。自分の好きなウェブサイトを作りたい、または既存のテンプレートの機能の一部を修正したい!という希望はあるのではないでしょうか?
そこで今回は PHP の基本を身に付けたい初心者、および初心者から中級者にステップアップを目指す方におすすめする書籍の選び方。および勉強におすすめする学習本・入門書を紹介していきます。
PHP を初めて勉強するときの入門書の選び方
初心者は「習うより慣れろ!」と言われるように、一度プログラミングを書いてみることがおすすめ。
そのための開発環境の準備、プログラミングの基本はそこそこ。そこから実際に簡易なプログラムを書いてみる流れの内容の書籍が良いでしょう。
注意点としては、きちんとした入門書は実は難しすぎて完全に中級者向け!という点。入門書によくある落とし穴なので、「入門」という言葉に騙されずに、できる限り読みやすさを重視しながら全体を浅く勉強できる書籍にしましょう。
PHP の入門書を終えた中級者向けの書籍の選び方
ウェブプログラミングは範囲が広く、初心者を脱却した後にどこを勉強するかは人それぞれ。
パッと思いつくだけで
・セキュリティ
・オブジェクト指向
・データベース
・フレームワーク
など色々あります。
実務(プログラムの仕事)に活かしたいならフレームワークの学習が良いですが、自分の希望に合わせた路線に進むのが良いでしょう。
初心者向け PHP のおすすめ本・入門書
PHP の動かし方から説明している本が主になるため、プログラム初心者にも理解しやすい本をピップアップしていきます。
いきなりはじめるPHP~ワクワク・ドキドキの入門教室~
ページ数: 164ページ
出版社:リックテレコム
発売日:2011/12/09
出典:amazon
まずはこの本「いきなりはじめるPHP~ワクワク・ドキドキの入門教室~」を紹介します。
2011年に出版された古い本であるため情報が一部古いところは玉にきずですが、ウェブサイトを作ったことが無い初心者が勉強を始める際にはとても分かり易い本です。小難しい説明をバッサリと省き、基礎中の基礎とも言える最小限の内容を載せており、話の流れもかなり親切な構成になっているので、楽しく読むことができます。
実践的な応募フォームの設置や WordPress のカスタマイズなどが無いため、実用性には乏しいものの、その分挫折しにくい丁寧な本なので初心者にはおすすめできる本です。
誰もがあきらめずにすむPHP超入門
次はおすすめする初心者向けの書籍は「誰もがあきらめずにすむPHP超入門」です。
一言でいうと最後まで頑張り易い本! PHP の概要から始まり、簡単なプログラム。送受信やファイル操作、データベースの操作などが一通り学べます。
本来であれば、PHP の入門書の中では発売日も古すぎず、分かり易い内容であるため最優先でおすすめしたかった!…が、残念ながら誤字が多い。特に入門書で誤りがあると、対象者の PHP の力量次第では、誤字による問題の原因が分からずにドツボにはまる可能性があります。
ただ分かり易い入門書であることは変わりないので、改訂版がでれば最優先におすすめしたい本です。
確かな力が身につくPHP「超」入門
ページ数: 344ページ
出版社:SBクリエイティブ
発売日:2016/09/27
出典:amazon
PHP の動かし方から始まり、データベースの操作、ウェブサイトへの公開に至るまで幅広い内容を載せた入門書になります。
PHP の一通りの機能を学習することを目的として、多数のサンプルを使いながら学んでいくスタイル。記述内容はやさしく、入門書としては初歩中から実践に近い内容まで踏み込んだ書籍になります。丁寧な説明を行いつつも、入門書であることを忘れずに細部を端折っているため極めて読みやすいです。
とりあえず PHP を組める事を目指すには適した本だと思います。
中級者向け PHP のおすすめ本・入門書
次は基本的な PHP の実装ができる方、中級者におすすめする本・入門書になります。ステップアップに向けて不足する知識を無くすための説明が書かれた参考書を紹介します。
体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版 脆弱性が生まれる原理と対策の実践
PHP を問わず全てのウェブ開発者に読んでほしいと思える程の良書の第2版。
「Webアプリケーションにはなぜ脆弱性が生まれるのか?」
「脆弱性を解消するにはどうプログラミングすればよいか?」
を丁寧に説明した本になります。
バグはどうして生まれるのかの説明や、主要な攻撃である「クロスサイト・スクリプティング」や「CSRF攻撃」、「クリックジャッキング対策」についても脆弱性が生まれる原理と具体的な対処方法が学べます。インターネットに公開するウェブサイトやプログラムを作成するときは、一読してからを行うと良いと思います。
僕自身、第1版は持っていたものの、PHP を紹介する記事を書く際に思わず第2版も購入してしまう程のおすすめ本となります。
※ちなみに本の難易度は紹介している PHP 本の中でも随一なのでご注意ください(冷や汗)。
PHP本格入門[上] ~プログラミングとオブジェクト指向の基礎からデータベース連携まで
ページ数:680ページ
出版社:技術評論社
発売日:2020/08/03
出典:amazon
ウェブサイトの仕組み、オブジェクト指向や例外処理など各機能を使う意味、使用するポイントが分かるので PHP の理解が深まります。
なお本格入門の文字があるものの初心者には本書は不向き。言語の基礎知識を持ち、PHP の情報抜けを補完する意味では、中級者向けには非常に優良な本なので読んでおいても損はないでしょう。ちなみに上巻620ページ + 下巻520ページ、総ページ数1140ページにも及ぶ大ボリューム。本書を紹介するにあたり、僕も読もうと試みましたが上巻の途中で力尽きました(笑)。
レベルアップPHP ~言語を理解して中級者へ~
「PHPという言語そのもの」を理解して、PHP 初心者から中級者にステップアップしてもらう事に主眼を置いた解説書です。変数「integer」や「string」の特性、NULLと未定義の違いなど、入門書では触れていない突っ込んだ話がメインになります。
言語自体の本質を説明しているため、フレームワークを使って開発を行っている玄人にも読んで欲しい本になっています。
なお個人的にはウェブの情報と見比べやすいため、Kindle 版の方がおすすめです。
PHPフレームワークLaravel入門 第2版
世界的にも利用者 No. 1 のPHPフレームワーク「Laravel」解説書の改訂版。
「Laravel」初心者には十分な内容が不足なく記載されており、フレームワーク初心者でもある程度のウェブシステムが作れるのが魅力です。ただ Laravel の特性というべきか初期設定が少し分かりづらく、composer でつまづく可能性があるので注意は必要。
独習 PHP 第3版
入門書と言えば「独習〇〇」と言える独習シリーズの PHP 版の入門書です。
一通りの機能について説明されているため、PHP の全体像を理解するには最適な一冊だと思います。オブジェクト指向の構成やセキュリティについても言及されているため、セキュリティを考慮したサービスを作成するには必須な知識となります。
入門書と言えるのに中級者向けに載せているのは、突っ込んだ説明をしている点もあるので PHP を全く知らない人が読むには難しく感じるためです。プログラムを全く知らない初心者が入門書を読んでも、内容を分かりづらい典型と言える本です(苦笑)。
逆に基本を知った中級者には、不足した知識を埋めるには最適な本とも言えますね。
番外:初めてのPHP
番外編としてオライリーの入門書を取り上げます。
10年ぶりにメジャーバージョンアップされて、PHP 7 に対応したロングセラーの入門書です。基礎から丁寧に解説されており、PHP の基本的な書き方だけに止まらず、データベースとの連携、セッションやクッキーの管理、デバッグやテストなど、実用的な視点からの情報も幅広く解説しています。
ただ番外としているのは、翻訳本であるのかが原因なのか文章というか、文言が分かりづらい。PHP が分かっている人であれば納得できるが、初心者や中級者には不向きな本です。
ただ世界的にも有名なので存在だけは知っておいてくださいね(汗)。
番外:PHPの絵本 第2版 Webアプリ作りが楽しくなる新しい9つの扉
ページ数:264ページ
出版社:翔泳社
発売日:2017/04/14
出典:amazon
次に紹介するのは絵本シリーズの PHP 版である「PHPの絵本 第2版 Webアプリ作りが楽しくなる新しい9つの扉」です。
なぜ番外編に置いたかというと誰向けの本であるかが分かりにくい点。初心者向けの教材としては実践スタイルの教本ではないため物足りない。かといって中級者・上級者向けには目新しい機能は無く、あくまで情報の再確認…ができる本という立ち位置。
ただ PHP に対する仕組みが分かる一冊なので、最初の参考書を読んだ後に少し眺めてみると PHP の理解度が上がります。
さいごに
PHP は開発者以外でも作り易い仕様として爆発的に普及した言語であるため、インターネット上に情報があふれています。ただ記事を書いた人の技術力に依存する事も多く、間違いや誤った情報も散見されます。
本はウェブ上の情報と異なり、著者名と会社名を明確に記載して書かれているため、掲載している内容には誤りが無いように細心の注意が払われています。特に学習初期は本など情報源が確かのもので学ぶ癖をつけましょう。
〇プログラミング本に関する記事一覧