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サイトの規模ごとに使用されるSSLは違う!?
無料SSL「Let’s Encrpyt」の普及により、SSL対応は広がりつつあります。
ただある程度のアクセス数があるサイトだと本当に無料SSLでも良いのか、有料SSLに切り替えた方が良いのかは悩みどころです。そこでウェブサイト全体、または上位のウェブサイトがどのようなSSLを利用しているかを確認していきます。
今回もQ-Successに掲載されているSSL認証局のランキングで確認していきます。
〇認証局のシェア(サイトの規模別)
https://w3techs.com/technologies/cross/ssl_certificate/ranking
サイトの規模別SSL認証局ランキング
下記の表は、サイト全体のSSL認証局のシェア。そしてサイトのトップ100万位~トップ1000位までのSSL認証局のシェアを表したものです。
トップは無料SSLを提供している「Let’s Encrpyt」の認証元である IdenTrust 社。次に「COMODO」や「Core SSL」を提供する Sectigo 社。「GeoTrust」を提供する DigiCert グループと続いています。
認証局 | 全体 | 上位100万 | 上位10万 | 上位1万 | 上位1000 |
---|---|---|---|---|---|
IdenTrust | 48.7% | 34.0% | 18.9% | 10.9% | 4.5% |
Sectigo | 27.9% | 31.9% | 34.7% | 31.9% | 21.4% |
DigiCert Group | 11.5% | 17.5% | 25.3% | 31.4% | 42.7% |
GoDaddy Group | 6.8% | 9.0% | 10.4% | 11.2% | 9.8% |
GlobalSign | 2.9% | 4.4% | 6.1% | 9.4% | 17.1% |
グラフで確認すると一目瞭然ですが、サイト規模が大きくなるにつれて、無料SSLを提供する IdenTrust 社のシェアが激減して、DigiCert グループと GlobalSign 社のシェアが伸びていることが分かりますね。
DigiCert グループと GlobalSign 社は「EV SSL証明書」、緑のアドレスバーと運営組織名が表示される世界最高基準の認証を提供しているためだと推察されます。
さいごに
今回のシェアで分かることは、運用するウェブサイトが小規模のうちは無料SSL。ウェブサイトの規模が大きくなるにつれて有料SSLに遷移しているということです。最近では無料SSLはフィッシングサイトなどでも利用されている事例を見かけますので当然の流れかもしれません。
みなさんは運用するサイトの規模によって適切なSSLを選択してください。