この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
目次
WordPress でサイトを開設する時のレンタルサーバーの選び方
ブログやウェブサイトを運用する上で欠かせないのがレンタルサーバーです。Wordpress でウェブサイトやブログを作成したときに、インターネット上の設置先の確保は避けては通れない道です。
ただウェブに詳しくない方やブログの初心者、ウェブサイト制作の初心者にとって、「どのレンタルサーバーを選べば良いかが分からない」という事は良く聞く話です。そこで今回は多数のサーバーやサイトの設置や移転作業の依頼を受けている僕がおすすめするレンタルサーバーをご紹介します。
WordPress とは? – WordPress の概要説明
WordPress とはインターネット上で最大のシェアを誇る CMS(コンテンツ管理システム) です。
充実した管理画面と機能追加が容易に行える多彩なプラグインによって、ブログやLP(ランディングページ)、法人のコーポレートサイト、商用サイトに至るまで作れる無料のソフトウェアです。
また拡張性が非常に高く、プラグインによってお問い合わせフォームやお知らせ(ニュース)機能、SEO対策、セキュリティの強化などの追加も簡単に行えます。
レンタルサーバーの主要性能の比較一覧
まずは調査したレンタルサーバーの早見表として載せておきます。
用途や目的によって高性能サーバーと格安サーバーのどちらを使えば良いかが分かれるため、それぞれ分けて一覧表を表示します。なお、おすすめするレンタルサーバーは後ほど詳細を含めて紹介します。
高性能レンタルサーバーの一覧
サービス名 | 月額費/初期費用 | 転送量 | 容量 | データベース数 | 電話サポート |
---|---|---|---|---|---|
エックスサーバー (X10プラン) |
1,000円/3,000円 | 2.1TB(70GB/日) | 200GB | 50個 | ○ |
ヘテムル (ベーシック) |
900円/2,000円 | 2.4TB(80GB/日) | 200GB | 70個 | ○ |
さくらのレンタルサーバー (ビジネスプラン) |
1,984円/4,762円 | 4.8TB(160GB/日) | 300GB | 100個 | ○ |
※金額は全て税抜き表示で、月額費用は12カ月契約した際の金額です。
※さくらのレンタルサーバーは税込み価格から税抜き価格を算出したものです。
格安レンタルサーバーの一覧
サービス名 | 月額費/初期費用 | 転送量 | 容量 | データベース数 | 電話サポート |
---|---|---|---|---|---|
さくらのレンタルサーバー (スタンダードプラン) |
396円/953円 | 2.4TB(80GB/日) | 100GB | 20個 | ○ |
ロリポップ (スタンダードプラン) |
500円/1,500円 | 3.0TB(100GB/日) | 120GB | 30個 | ○ |
スターサーバー (スタンダードプラン) |
500円/1,500円 | 2.4TB(80GB/日) | 100GB | 20個 | × |
※金額は全て税抜き表示で、月額費用は12カ月契約した際の金額です。
※さくらのレンタルサーバーは税込み価格から税抜き価格を算出したものです。
ブログ作成に適したレンタルサーバーの選び方
Wordpress で使用するレンタルサーバーを選ぶポイントは大きく6つあります。
- サイトを作成する目的と予算との相談
- 早く多くのアクセス数を処理できるか
- WordPress が簡単に設置できるか
- 無料SSLに対応しているか
- レンタルサーバーの管理画面が分かり易いか
- サポートが充実しているか
当たり前と思われる項目もあるかもしれませんが、順番に確認してみましょう。
サイトを作成する目的と予算との相談
サイトを設置するにあたり目的と捻出できる予算によって選ぶべきレンタルサーバーの数が絞れます。
ウェブサイトが表示されるまで速度やサーバーが高速である事による SEO 効果を見込むのであれば、ある程度スペックの高いレンタルサーバーが必要です。総じて費用が高くなっていくのでそこは予算との相談になります。
具体的な例を挙げると、個人で WordPress で日記を書きたい、独自ドメインを設定したメールアドレスが使いたい位の目的であれば格安レンタルサーバーで十分です。ただ目的がアフィリエイトや広告収益を本気で目的とするのであれば高性能レンタルサーバーの方にするべきです。
法人(企業)であれば月額2,000~3,000円は苦にならないはずです。そのため、企業のコーポレートサイト内をユーザーが少しでも周回率してもらえるようにページの応答速度は上げ、受注が少しでもとれる可能性を増やすべきなので、高性能レンタルサーバー一択になります。
早く多くのアクセス数を処理できるか
Wordpress は勿論のことウェブサイトを運営する上で最も大切なのが、サイトが安定して表示できることです。頑張ってアクセス数を増やすことができたとしても、アクセス数が増えたときにウェブサイトが安定して表示できなければ努力も報われません。
サーバーの処理速度はスペックにもよる部分も多いため、レンタルサーバー全てで確認できるポイントとしてハードディスクが「SSD」であるかは分かり易いチェックポイントになります。
WordPress が簡単に設置できるか
Wordpress の設定は本来であれば、データベース作成や設定ファイルの編集、Wordpress の設置など手間のかかる作業です。その作業を代行してくれる機能が、「簡単イントール」や「ワンクリックインストール」といった WordPress や EC-CUBE などのウェブサイトを作成するツールを簡単に設置できる機能になります。
有料レンタルサーバーではほぼ標準搭載されていますが、Worepress を含めて対応している CMS(コンテンツ管理システム)は必ず確認しておきましょう。
無料 SSL に対応しているか
ブログやホームページにおいて、アクセスの流入元は検索エンジンが占める割合が多く、検索エンジンの上位に表示させるための施策(SEO対策)は必須項目です。その中でも情報の安全性を保つために通信を暗号化してくれる SSL 対応が重要です。
主要なレンタルサーバーは、無料SSL(Let’s Encrypt) に対応していますが、一部のレンタルサーバーでは対応していないこともあるため、契約する前に必ず無料 SSL に対応しているかは確認するべきです。
なお後ほどおすすめする紹介するレンタルサーバーは全て無料 SSL 対応のレンタルサーバーになります。
レンタルサーバーの管理画面が分かり易いか
ドメインの設定やメールアドレスの作成、FTP アカウントの追加など、レンタルサーバの管理画面で行える機能項目は沢山あります。そのため、各設定を行う管理画面の使い易さや分かり易さは作業効率に直結します。
管理パネルとして「cPanel」を使用しています!と公言しているレンタルサーバーが多くあります。cPanel は世界で最もシェアがあるサーバーの管理画面で機能は多彩ですが、残念なことにとても使い難いので注意が必要です。つまり cPanel は中級者以上を対象にした管理画面であり、レンタルサーバーに詳しくない方には不向きな管理画面である点は覚えておきましょう。
サポートが充実しているか
ウェブサイトの運用中に発生したトラブルに不可欠なのが各社サポートの協力です。テクニカルサポートの良し悪しの感想は、相談した内容や担当者によって変わるので明言は避けますが、電話サポートが対応しているかは確認しておきたい項目です。
WordPress におすすめの高性能レンタルサーバー
では僕がおすすめする高性能レンタルサーバーを紹介しておきます。
レンタルサーバーの選び方でも紹介しましたが、アフィリエイトを目的とした方や法人の方におすすめのレンタルサーバーになります。
エックスサーバー
仕事やプライベートを問わずにおすすめできるのがエックスサーバーです。
僕が仕事を受けた際に、ウェブサイトの設置先も任せられたら、優先的に契約するのがエックスサーバーです。高スペックのサーバーに、内蔵ストレージは高速な「SSD」を搭載で、管理パネルが分かり易い作りになっています。特に同価格帯では先駆けて電話サポートを導入するなど、利用者に寄り添った機能の充実が実感できるサーバーです。
エックスサーバーの良い点(メリット)
ウェブサイトの表示速度も速く、レンタルサーバーにある機能は、ほぼ実装されています。レンタルサーバー特有の癖も無く非常に使いやすいサーバーです。
個人的に特に気に入っているのがテクニカルサポートが丁寧であることです。通常、Wordpress など CMS ソフトに関する質問を行ってもサポート対象外ですと言われるだけです。エックスサーバーのサポートの良いところは、Wordpress などのソフトについては、他社と同じくサポート対象外ですとは言いながらも、いつも助言や手助けを行ってくれます。
※なおサポートでも電話サポートは担当者の技術力により対応に差があるので、技術的な相談はメールで問い合わせた方が無難です。
ヘテムル
GMOペパボ株式会社が運営する高性能サーバーがヘテムルです。
転送量も大きいため大量のアクセス数にも負けずに処理してくれます。高速な「SSD」を採用しており、ページの表示に重たさを感じることもなく安定感のあるウェブ表示速度を提供してくれます。機能面も多彩なため満足いく高性能サーバーです。
ヘテムルの良い点(メリット)
ヘテムルは許容している転送量の上限が高く、通常のブログサイトであれば1日10万PVくらいは難なく処理します。
WordPress におすすめの安いレンタルサーバー
とりあえずブログをやってみたい方や月額1,000円は流石に出せないという方に、激安レンタルサーバーをおすすめします。
高性能なレンタルサーバーには劣るものの、サイト運用を行うには十分な機能を満たしており、紹介するレンタルサーバーは安い中でも優秀なものを厳選しています。
さくらのレンタルサーバー
東証一部に上場する老舗のさくらインターネットが運営するサーバーです。
大規模なデータセンターを運営しており、レンタルサーバー各社がさくらインターネットのデータセンターを借りて営業しているといわれる位、日本では圧倒的な安定性を保ちます。レンタルサーバーもデータセンター同様に安定した稼働性を保ってくれます。
さくらのレンタルサーバーの良い点(メリット)
月額費用が安く、老舗のレンタルサーバーで長らく大きな問題が発生していない安定稼働が魅力です。
さくらのレンタルサーバーの悪い点(デメリット)
ビジネスプラン(2,571円/月)以上でないと、ドメインごとにメールアドレスを分けることができない点に注意が必要です。つまりスタンダートプランの場合、info@example.com と info@example.jp のメールは同じメールフォルダに格納されます。
またプランごとに収容するサーバーが異なるため、上位へのプラン変更には対応していません。
ロリポップ
激安サーバーの代名詞とも言えるのがロリポップです。低価格で、初心者にも分かり易いようにマニュアルや管理パネルを作成しており、初めてブログやウェブサイトを始める人に選ばれています。
ロリポップの良い点(メリット)
とにかく安い!
ロリポップの悪い点(デメリット)
アクセス数が多くなったときに対応できる対策が少なく、ヘテムルなどの別サービスにサーバーを移行する必要があります。
スターサーバー
エックスサーバーの関連企業で、調べた限りではサーバーは恐らくエックスサーバーと同じものを使用しています。そのため安いサーバーの中では提供されるサーバー性能は抜きんでています。またサーバーの管理画面も非常に使い易いです。
ただ今回紹介する同価格帯の中では、唯一電話サポートが無いサービスになります。その反面、土日祝日でもメールサポートは対応してくれているので、技術的な質問しかしないサーバーにある程度の知識がある人におすすめのサーバーになります。
スターサーバーの良い点(メリット)
同価格帯ではサーバーの性能はピカイチ!
スターサーバーの悪い点(デメリット)
電話サポートが無い。またSSHログイン機能など一部の機能がない。
費用の払い方がクレジットカードや振り込みなどで、いったんネットオウルポイントに変換してから支払う仕組みなので契約面でも分かりにくい点がある。
以上がおすすめのレンタルサーバーになります。
今回紹介したレンタルサーバーには、2週間前後の試用期間があり無料で性能を確認できます。気になったレンタルサーバーを仮契約して少し使ってみて、一番満足できるレンタルサーバーにお金を支払って本契約するのが良いと思います。
さいごに
ウェブサイトを運営する上で、レンタルサーバー選びは非常に重要です。ウェブの表示速度は、検索エンジンの上位に表示させる SEO 対策にも有効なため、できる限り不満のないサーバーを選ぶことがポイントです。
レンタルサーバーを後から変更するのは非常に大変な上に、サーバーに関する知識が必要なので、サーバー選びはよく検討して行ってくださいね。
〇関連するサーバー比較の記事
〇レンタルサーバー評価の記事の一覧